アメリカのモバイル事情について調べていたのですが、KDDI総研の資料が見つかったので共有します。エノテック・コンサルティング代表 海部 美知氏によるもので、2008年と比較的最新の調査です。(右画像
photo credit: raneko)
・米国モバイルインターネット基礎講座 第一部(PDF)
・米国モバイルインターネット基礎講座 第二部(PDF)
特にデータ通信に関してまとめているのが第二部。比較的キャリアポータルのビジネスモデルがうまくいった日本のモバイル業界に対して、なぜアメリカではキャリアポータルの流れがうまくいかなかったのか解説されています。アメリカではいまだにSMS(Short Message Service)がかなりの影響力を持っているのですね。
iPhoneやBlackberryなどのスマートフォンの登場によって状況は変わりつつありますが、データ通信とコンテンツプロバイダの多様性という点では日本がまだリードしている感じですね。日本の携帯を揶揄して”ガラパゴスケータイ”と呼ばれたりしていますが、スマートフォン以外の分野では日本の携帯市場はまだまだ侮れない。
逆に考えると、日本のモバイル市場で成功したからといって、米国のモバイルに進出できるかというと、市場が未成熟なためかなり難しそうです。ドコモも北米のMモードが失敗したし、米国のモバイル攻略はなかなか難しそうですね。